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2014年9月10日 (水)

某女史のチベット話に突っ込む(その1)

ま、原文引用するとマジギレする方が某女史なので要約です。興味のある方はググって直接確かめて見てください。
1)女史曰く
「中国はチベットでの仏道修行を妨害している」。
まあ、ここまではいいでしょう。
問題はその後です。
女史はためらいなく

 ・伝統的に行われていた幼年期の出家(たとえば現在のダライは四歳で出家)も中国は当然「子どもの人権を奪うものだ」というプロパガンダを流布して妨害
 ・幼いうちから修業した方がいいのは出家も「学問、スポーツ、芸能などほかの分野」と変わらない
 ・いったん僧院に入れば三度の食事も食べられ高度な仏教教育まで受けられる。
 ・手続きは厄介だが一応、僧侶を止めて俗人に戻る還俗の自由もある。
 ・したがって中国の「幼児の出家は人権虐待だ」という批判は間違いだ。
というのだから俺はドンビキですね(なお、「三度の食事」云々てのは前も女史は言ってました)。
 中国の思惑はともかく、今時「幼年期の出家に問題はない」と平然と言い切っちゃう女史はまともじゃないでしょうよ。しかも女史の主張を信じれば、本気なのか女史に調子を合わせてるのか知りませんが、女史の周囲の日本人は「女史に全く同感です、中国の非難は言いがかりだ」「幼稚園児の年で出家させて何が悪い」と言う人しかいないそうですから呆れます。
 別に中国シンパでなくても多くの日本人は「日本なら幼稚園児に入るような年から出家させなくてもええがな、せめて中学生か高校生ぐらいからじゃなきゃ」」「批判動機が何でアレ中国の批判それ自体は正しいんじゃないか」「ワシも児童虐待だと思うなあ」と言うんじゃないか。まあ、そういう人には「チベット仏教への理解が足りない」といってドヤ顔するのが女史でしょう(Mukkeさんもそうなのか?)。が、ほとんどの人間は「何やこの女?」とあきれ顔でしょうね。もちろん俺はあきれ顔ですけど。

2)女史曰く「日本は明治維新の廃仏毀釈以来、衰退の一途をたどっている」。
 すごいですねえ。女史がそう考える根拠は何なんでしょうか?。「チベット仏教と日本仏教が違う」から「チベット仏教万歳」の女史は「日本仏教はチベット仏教より劣ってる」と見なしてそういう理解をするのか。
 現在日本において「衰退の一途をたどってる」てほど仏教が衰弱してるとは俺は思いませんけどね。
 いわゆる「葬式仏教(葬式が日本仏教のメイン行事になってないか?)」て問題はありますけど、それを考慮しても、女史の発言は日本仏教への暴言でしょう。
 まあ、発言場所が「インドのチベット僧院」だそうなので「チベット人へのおべっか」て可能性もありますけど、これはおべっかで済むレベルの発言じゃないでしょう。しかも「日本帰国後、堂々と自ブログに書いてる」んだから非常識きわまりないですね。こういう事を言っても日本仏教関係者の反感を買うだけでしょうがそういう常識は女史にはないようです。
 しかも、女史曰く「日本仏教衰退の根拠の一つ」が「独身の戒律を守ってる僧侶が今いない」てんだから絶句ですね。今時独身の戒律ですか。だいたい浄土真宗なんかはそもそも開祖・親鸞が妻帯してるんですけどね。

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コメント

さすがに「どうもなあ」の発言ですね。

>伝統的に行われていた幼年期の出家(たとえば現在のダライは四歳で出家)も中国は当然「子どもの人権を奪うものだ」というプロパガンダを流布して妨害

中国側の思惑は別として、これは明白な人権侵害でしょう。少なくとも居直ったり正当化したりするようなものではない。

>幼いうちから修業した方がいいのは出家も「学問、スポーツ、芸能などほかの分野」と変わらない

残念ながら、学問は本格的なものは大学生になってからになるし、スポーツ、芸能などと比較しても、出家というもののハードルは、はるかに高いですから。ますます自己意志というものを尊重しなければならないと思います。

>いったん僧院に入れば三度の食事も食べられ高度な仏教教育まで受けられる。

いまの時代は中国もだいぶ豊かになっていますから、昔のような口減らしとしての出家の効用は、昔よりはだいぶありがたみは低くなっているでしょう。

>手続きは厄介だが一応、僧侶を止めて俗人に戻る還俗の自由もある。

さすがに教授も、こういうことは書かないわけにはいかないとお考えのようですね。残念ながら、還俗するというのは、芸事やスポーツで挫折するよりはるかに本人にとって精神的に過酷だし、「自由」と気楽にとらえることができるようなものではないでしょう。

>したがって中国の「幼児の出家は人権虐待だ」という批判は間違いだ。

いや、私もきわめて正しいと思いますけど。

>日本は明治維新の廃仏毀釈以来、衰退の一途をたどっている

いま日本の連立与党である公明党は、仏教団体を有力母体としているし、言うほど衰退しているわけではないでしょう。ていいますか、教授の言う意味が、本来としての仏教としてのあり方は、昔のチベットのようなものだ、というものなら、それはお話にならない時代錯誤だし、そんなものはご免こうむるという以上の話ではないでしょう。

>しかも、女史曰く「日本仏教衰退の根拠の一つ」が「独身の戒律を守ってる僧侶が今いない」てんだから絶句ですね。今時独身の戒律ですか。だいたい浄土真宗なんかはそもそも開祖・親鸞が妻帯してるんですけどね。

そしてその浄土真宗は、まさに日本でももっとも信徒数の多い仏教宗派ですよね(笑)。東本願寺派は天皇家ともつながりがあるくらい。

教授からすれば、それはひどい堕落だ、っていうことなんでしょうが、キリスト教だって新教は牧師が結婚しているし、それは時代の変化としていろいろ変わってくるのは当然でしょう。

bogus-simotukareさんの前のコメントにもあったように、イエスの処女懐胎や死後の復活を、宗教のお話としてでなく「史実」としてとらえるというのも、昔はともかく今ではだいぶ難しくなっています。それと同じです。

Bill McCrearyさん
>中国側の思惑は別として、これは明白な人権侵害でしょう。

ですよねえ。

> 出家というもののハードルは、はるかに高いですから。

 出家と他の分野の違いを本気でわかってないのか、分かった上で「幼いときから卓球少女(福原愛とか)とかいるじゃない」で正当化出来ると思ってるのか。おっしゃるとおり出家と一緒にするのはかなり強引というか無理というか。

>いまの時代は中国もだいぶ豊かになっていますから、昔のような口減らしとしての出家の効用は、昔よりはだいぶありがたみは低くなっているでしょう。

まあそうですよね。というか未だに「口減らし」じゃ困りますが。

>還俗するというのは、芸事やスポーツで挫折するよりはるかに本人にとって精神的に過酷だし、「自由」と気楽にとらえることができるようなものではないでしょう。

ですよねえ。まあ「ダライ、パンチェンレベル」でなければ「一応還俗は出来る」のでしょうが周囲は当然反対するわけですし、だったら「幼児出家は止めて、ある程度成長してから出家させればええがな、その方が挫折の危険性は低いだろ」というのは合理的考えでしょう。

>いや、私もきわめて正しいと思います

女史らは「チベットが現実にやってるので批判したくない」&「憎い中国ごときの批判はどんなモノでも受け入れられない」てことでしょうか。

>教授の言う意味が、本来としての仏教としてのあり方は、昔のチベットのようなものだ、というものなら、それはお話にならない時代錯誤

独身の戒律守ってないて言ってますからその可能性は高いですね。つまり信者数ではなく「堕落してる」てことでしょう。まあ、よかれ悪しかれチベットほどには日本は「宗教が生活に密着してはない」でしょう。密着してることが無条件でいいとは俺個人は思いませんけど。

昨日のコメントの続き、補足をしますと、基本的に幼年時の出家というのは人権侵害である、ということは最低限のラインとして認識しなければいけないと思います。そのうえで、それをどうするのか、続けるのか、廃止するのか、運用を変えていくのか、っていう話になるわけで、人権侵害ではない、このままのやり方で何の問題もない、っていう主張は全然ダメでしょう。教授の場合、賛成者でない相手をいかに説得するか、ということにはほとんど関心がないようですので、それは言っても全然どうしようもないことなのでしょうが、現在の日本人の感覚では、幼少期からの宗教の出家を、芸事やスポーツ、学問などと同等にとらえようとする教授の考えは、まったく賛同を得ないでしょうね。ていいますか、教授は、ほかの点でチベット仏教と芸事・スポーツ・学問を同一視したら腹を立てませんかね? 

>本気なのか女史に調子を合わせてるのか知りませんが、女史の周囲の日本人は「女史に全く同感です、中国の非難は言いがかりだ」「幼稚園児の年で出家させて何が悪い」と言う人しかいないそうですから呆れます。

教授の場合、このような問題では意見の近い人たちとしか付き合わないかもしれませんから、たしかにそうなのかもしれませんね(笑)。ただ、仮にそうだとしても、正しいかどうかは別として、世間一般の感覚はどうかということは常に考えないとね。前のコメントでも指摘したように、還俗の自由についても書いていますので、そういった問題を全然認識していないということもないのでしょうが。

Bill McCrearyさん
>教授の場合、賛成者でない相手をいかに説得するか、ということにはほとんど関心がないようですので、それは言っても全然どうしようもない

以前McCrearyさんも批判していましたが「転生の真偽は決しがたい」て言っちゃう人ですからね。まあ「転生は事実だ、間違いない」というよりはマシですが「ちょっとねえ(苦笑)」という話ではあります。

>現在の日本人の感覚では、幼少期からの宗教の出家を、芸事やスポーツ、学問などと同等にとらえようとする教授の考えは、まったく賛同を得ないでしょうね。

まあ、そういわないと説得力がないと思ったんでしょうねえ。

>教授は、ほかの点でチベット仏教と芸事・スポーツ・学問を同一視したら腹を立てませんかね? 

どうなんでしょうねえ。同一視してる内容が「教授にとって明らかにチベット仏教に失礼であるケース(何をもって失礼と評価するのか分かりませんが)」でなければ「賛同はしない」までも「腹は立てない」のかもしれません。

>還俗の自由についても書いていますので、そういった問題を全然認識していないということもないのでしょうが。

まあ、そうなんでしょうが「大きくなってから還俗することも一応出来るから問題ないよね」と言って賛同する人はあまりいないと思いますよね。

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